お風呂はお寺と深~い関わりがあった!温泉の七つ道具とは?
どうも。baspo事務局です。
皆さん、お風呂に入浴する際の“七つ道具”があることを知っていますでしょうか?
元々、お風呂はお寺との関係があり、仏教の伝来とともに広まったそうです。「仏説温室洗浴衆僧経」というお経に七つの道具が記されています。
①然火(ねんか)…薪。
②浄水(じょうすい)…清い湯水。
③澡豆(そうず)…豆類で作った洗顔用の洗い粉。石鹸にあたるもの。
④蘇膏(そこう)…樹脂や牛、羊の脂から作った皮膚をすべすべにする栄養クリーム。
⑤淳灰(じゅんかい)…樹木の灰汁、髪用の洗剤。
⑥楊枝(ようじ)…楊柳の枝をほぐした歯ブラシ。
⑦内衣(ないい)…湯上りタオル代わりの浴衣。
上記の七つの物を使うべしと記されているそうです。 昔から現在と変わらないものが使われていた様です。その七つの物を使い入浴することで
①四大(地・水・火・風の体の構成元素)が安隠となり。
②風邪のように痺れや痛みが移動する病が治る。
③湿気の高まりでうずく病が癒される。
④寒さを起因とする病、ひえが治る。
⑤熱が下がる。
⑥垢を除き。
⑦からだが軽くなり、目がはっきりする。
という様に、七つの病を除き更に七つの福をもたらすとされています。七つの物を使い、入浴して体をきれいにすると、健康的になれ人からも尊敬されるようになると言われていたそうです。
今でこそ、湯船に浸かることが当たり前となっていますが昔は蒸風呂が一般的でした。
昔のお風呂には二つの呼び名があり、浴室と温室がお寺に設置されていました。 「浴室」は湯槽のある部屋を指し、仏像を洗ったり僧侶が法会の前に身を清めるところ。「温室」は蒸し風呂で釜で沸かした湯の蒸気を狭い部屋に送り込む現在のサウナのような部屋で、ここでも僧侶が身を清めていたそうです。
当時では、施浴(せよく)と呼ばれる民衆へ無料開放して心身の清めや病気の治療として用いられていた様です。
民衆へ沐浴の功徳を説いた空海(弘法大師)は各地で多くの温泉を発見し、庶民に温泉へ入ることを勧めたと言われています。 開湯伝説が九州にもあり、baspoの加盟施設でもあるまむしの湯(福岡県)、熊の川温泉(佐賀県)、波佐見温泉(長崎県)、杖立温泉(熊本県)があります。
最後に
現在では、手ぶらで温泉や銭湯へ行ける時代となっています。タオルのレンタルやアメニティーなどが豊富に用意された施設が増えてきていますが、ご自身でこだわった七つ道具を揃えてみてはいかがでしょうか。
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