
7つの泉質が入り混じった温泉?温泉の王様「有馬温泉」
どうも。baspo事務局です。
今回は有馬温泉の効能について特集します。
四冠王の有馬温泉
①日本三名泉
まず一つ目は「日本三名泉」。万里集九の詩文集に記載された3つの温泉の一つに「草津温泉」「下呂温泉」と並んで「有馬温泉」が記述されています。
それを追認する形で江戸時代の儒学者・林羅山が自らの詩文にもこれらの温泉名を書き残し、日本三名泉として知られるようになっています。
②日本三古泉
二つ目は「日本三古泉」。日本書紀や風土記などに登場し、「道後温泉(愛媛県)」と「白浜温泉(和歌山県)」と並び記述されています。白浜・道後の代わりに「下呂温泉(岐阜県)」「別府温泉(大分)」を入れる説もあります。
③三大名泉(枕草子)
言わずと知れた清少納言の枕草子117段に「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」と記述されていることから。
「ななくりの湯」は現在の「榊原温泉」という説が濃厚ですが、「湯の峰温泉(和歌山)」「別所温泉(長野)」を指すという説もあります。
④日本三大薬泉
最後は「日本三大薬泉」。出典は不明ですが、「草津温泉(群馬県)」「松之山温泉(新潟県)」と共に選ばれています。
10の主成分の内7つの成分を含んだ療養泉
四冠王である有馬温泉は泉質もまた特別。
環境省が療養泉の指針として指定している泉質は以下の10泉。
①単純性温泉
②二酸化炭素泉
③炭素水素塩泉
④塩化物泉
⑤硫酸塩泉
⑥含鉄泉
⑦硫黄泉
⑧酸性泉
⑨放射能泉
⑩含よう素泉(※平成26年の改定によって「鉱泉分析法指針」に追加された泉質)
この10の泉質の内、硫黄泉と酸性泉、含よう素泉を除いた7つの成分が混合しているのが有馬温泉の最大の特徴です。
金と銀!泉質別の特徴
①金泉(含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉)
実際にその効能は多岐に渡り、冷え性や腰痛、慢性湿しん、じんましん、やけどに至るまで様々な症状に対して効果が期待できます。②銀泉(二酸化炭素泉)
毛細血管の拡張によって血行が促進される為、高血圧症や機能性動脈循環障害の方に効能を発揮します。また、飲用することで胃液の分泌を刺激する為、食欲が減退気味の方にも効果が期待できます。③銀泉(放射能泉)
ラジウムが壊変して生じるラドンという弱い放射線が呼吸等で体内に入ると新陳代謝が活発になり、免疫力然り自然治癒力を高めると言われています。最後に
これから暑くなる季節にはなりますが、ぜひその特別な泉質を体験しに行ってみてはいかがでしょうか。
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