
恋の病に効く温泉?所在地は世界一短い地名のあそこ!
どうも。baspo事務局です。
日本には“恋の病”に効くと言われる温泉があるのをご存知でしょうか?
温泉の所在地は世界で一番短い地名のあそこ
榊原温泉のある三重県の「津」市は世界で一番短い地名としてギネスブックに掲載されていることでも有名。ローマ字表記では“Tsu”となりますが、これをZとして申請し登録されています。(※ちなみに津駅も世界一短い駅名として登録されています。)
伊勢神宮や鈴鹿サーキット、志摩スペイン村などで有名な三重県ですが、今回は津市榊原町にある「榊原温泉」にフォーカスを当てていきます。
名前の由来は神棚に備えるアレ

元々、榊原町一帯は「七栗上村(ななくりかみむら)」と呼ばれていました。しかし、この地には「榊(さかき)」が多く自生していて、それが神宮の祭祀に使用されていたことから「榊が原」と呼ばれるようになり、最終的に地名が「榊原」となったと言われています。
榊は神棚などに供えられるものなので一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
湧出の起源は遥か昔

榊原温泉の湧出の起源、それは今から約1500~2000万年前、新生代第三紀層に起こった地殻変動によって、地質の変化が起こったことがきっかけであるとされており、現在の貝石山の麓に平行して存在する榊原断層と呼ばれるものが湧出の断層と言われています。
古来より人々は温かい水が地中から湧き出ること自体に神秘を感じており、様々な温泉の起源において神仏の表現が出てくるのはそのような背景があったからかもしれません。
この地の人々も例外ではなく、温泉の神を祀る射山神社を建て、後に延喜式神名帳に記録され式内社となっています。
多くの歌人に詠まれた恋の病を癒す温泉

「一志なる 七栗の湯も 君がため 恋しやまずと 聞けばものうし」
(訳:一志にある七栗の湯はあなたのためにあるのですよ。あの人のことが恋しくてたまらないと聞くと、私は心苦しくて仕方ありません)
※一志とは昔、三重県一志郡に存在した町であり、現在は津市の一町名として残っている。
「よの人の 恋の病の薬とや 七栗の湯 わきかえるらむ」
(訳:世の中の人の恋の病に効く薬とはなんだろうか。七栗の湯がわき出ているというのだけれど)
上記の他にも「恋の病」について多く詠まれており、いかに榊原温泉が親しまれ、そして恋の病を癒す温泉として人気だったかが伺えます。
最後に
恋患いをされている方は行ってみてはいかがでしょうか。
関連記事Related article
2017.11.15
今回は、ワンコイン内で入れる福岡の安い日帰り温泉22ヶ所をご紹介致します。福岡県内で「はしご温泉」で巡ってみてもいいかもしれないです。
2017.11.10
今回は、福岡県を日帰りで楽しめる貸し切り風呂・家族風呂5つの温浴施設をご紹介致します。福岡市内から車で1時間~1時間半で行ける人気の温浴施設を集めました。baspo(バスポ)で利用出来る温浴施設もあります。