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温泉ができるまでをご存知ですか?

掲載日:2016.10.06

温泉ができるまでをご存知ですか?

温泉ができるまでをご存知ですか?

日本の温泉といわれる所は温泉法という法律で定義されています。温泉の定義は2つあり「温泉源から採取されるときの温度が摂氏25℃以上」・「ある成分が一定量以上含まれていること」の条件があります。温泉がどのようにできているのかをご紹介していきます。

1.火山性温泉

特徴…マグマのガス成分や熱によって様々な成分が溶け出し、様々な泉質が形成されます。

火山地帯の地下数㎞~10数㎞に深部から上昇してきたマグマがマグマ溜まりを作ります。このとき、マグマの温度は1000℃以上の高温となっています。地表に降った雨や雪の一部が地中へとしみこんで地下水となり、マグマ溜まりの熱で温められます。断層などで生じる割れ目からの自噴や人工的なボーリングなどによって地表に湧き出てきたものが火山性の温泉となります。

代表的な温泉としては、雲仙温泉・箱根温泉・熱海温泉などがあります。

2.非火山性温泉(深層地下水型)

特徴…自然地温の熱や岩石に微量に含まれた放射性元素の崩壊熱などが熱源。

地下でおこる地下増温率と呼ばれる深度が深くなるほどに地温が上昇し、一般的に100mごとに約3℃温度が上昇すると言われており熱源の1つと考えられています。

例)地表温度が15℃の場合、地下100mで18℃→地下1500mで60℃

その他にマグマが冷えてできた高温岩帯と呼ばれる高温の岩石によって地下水が温められる場合もあります。火山性温泉と同様に自噴や人工的なボーリングなどで温泉として利用されます。

3.非火山性温泉(化石海水型)

特徴…塩分を多量に含んでいるので、水温が25℃未満でも温泉に該当する。

太古の地殻変動などにより、海水が地中に閉じ込められ化石海水となります。高温の岩石や地下深くの地熱が熱源となりますが、近くに高温の岩石や地熱が無い場合が多い為、高温になることはほとんどありません。25℃未満の場合、含有される成分によっては泉質名が付けられないものもあります。

上記、3つが温泉ができるまでのメカニズムとなります。近年では人口的なボーリングの技術も発達しており1000mを超える堀削が可能になっています。どこでも1500m堀削すると温泉が出ると最近言われています(中には水温が低い場合や成分が一定量以下という事もあるそうです)。

雨や雪が地下まで浸透して長い年月をかけて温泉になっており、日本では当たり前にある温泉を今後も後世まで利用するためには保護する必要性も今後出てくるのではないかと思います。

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