二つの伝説を持つ道後温泉
あの夏目漱石が小説『坊っちゃん』の中で絶賛。
日本三古湯の一つでもある道後温泉の伝説をご紹介致します。
・道後温泉の二つの伝説
約3000年という長い歴史を有する道後温泉は「有馬温泉(兵庫)」「白浜温泉(和歌山)」と並び日本三古湯の一つに数えられています。
『日本書紀』や『風土記』、紫式部が執筆した『源氏物語』にも登場するなど様々な文献で確認もでき、法興6年(596年)に伊予の温泉地を訪れた聖徳太子は感動し、碑文一首も作っています。
そんな歴史ある道後温泉には二つの伝説があります。
① 白鷺伝説
足に傷を負った一羽の白鷺が岩間から湧出する温泉を見つけ、毎日飛んできてはその温泉に足を浸していたところ、傷が完全に癒え元気に飛び去っていったそうです。
それを見た人たちは不思議に思いその湯に浸かってみると、身体の疲れはたちまちに消え、病人も病が全快したことから、その後も盛んに利用されるようになったと言われています。
その湯が湧出していた鷺谷という場所は現在の道後温泉からほど近い場所にあったとされ、白鷺伝説を後世に伝えるために先人たちが「鷺石」という記念石を置きましたが、現在は道後温泉駅前の放生園に移動され保管されています。
「振鷺閣(しんろうかく)」の屋根上や本館周りの柵の上に白鷺がいるのはこの伝説のためです。
② 玉石伝説
『伊予風土記』によると、大国主命(オオクニヌシノミコト)と少彦名命(スクナヒコナノミコト)が伊予を訪れた際、少彦名命が重い病に侵されたそうです。
そこで、大国主命が湧き出ていた温泉で少彦名命を温め続けたところ、あっという間に元気になり、「しばらく昼寝をしていたようだ!」と叫び、傍にあった石の上で舞い踊り始めたという伝説が残っています。
テンションが上がりすぎてダンスステージにしてしまったその石は今でも道後温泉本館の北側に奉られていて、少彦名命の足跡が残っているとのことです。
以上の伝説にあやかり、その玉石にお湯をかけると願いが叶うとのことで、パワースポットの一つとして人気を博しています。
・夏目漱石も愛した温泉
現在の道後温泉本館・神の湯棟が完成した翌年の明治28年(1895年)、愛媛県の松山中学校に英語教師として赴任し、約1年間に渡り滞在しました。
その時の思い出を基に執筆された『坊っちゃん』は人気を博し、道後温泉が全国的に知名度をあげるきっかけとなりました。
その小説の中で漱石が「ほかのところは何を見ても東京の足元にも及ばないが、温泉だけは立派なものだ。」と、坊っちゃんの言葉として間接的に道後温泉を褒めているほど漱石はいたく気に入っていたと言われています。
・まとめ
白鷺の傷も癒し、神も踊り出すほどの道後温泉。
漱石などの文人に限らず、伊藤博文や板垣退助、昭和天皇も入浴した温泉をぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。
【出典】
・道後温泉旅館協同組合
・(公財)松山観光コンベンション協会
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